マイナーキーの仕組みと活用法(メジャーとの比較)

マイナーキーの基本構造、スケールの割り出し方、既存の曲における例、など
内山敦支 2025.05.28
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こんにちは。マイナーコードをマイナーセブンスで演奏してしまいがちな内山です。

今回は、作曲初心者にとってやや謎に包まれつつあるマイナーキーの詳細と、既存の曲における例、メロディやコード進行組み立てのコツなどについて書いてみます。

***

そもそも、キーの種類は大きく「メジャー」と「マイナー」の2つに分類されます。

キーの音使いのもとになるのはスケールで、

  • メジャースケールを使って作られる音楽がメジャーキーの音楽

  • マイナースケールを使って作られるのがマイナーキーの音楽

だといえます。

つまり、マイナーキーを理解するためにはマイナースケールに対する理解が欠かせない、ということです。

そのうえで、メジャースケールの方が音楽の基礎として一般的であるため、マイナースケールについて把握するうえでは「メジャースケールとの違い」という観点を取り入れるのがおすすめです。

マイナースケールとメジャースケールの関連性

端的にいえば、メジャースケールにある全7音のうち、「3番目の音」と「6番目の音」と「7番目の音」を半音下げるとマイナースケールの音使いになります。

以下にその例として、最も基本的なメジャースケールである「Cメジャースケール(ドレミファソラシ)」と、同じ「ド」の音を中心に置いたマイナースケールである「Cマイナースケール」を比較して示します。

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続きは、6183文字あります。
  • マイナーキーのコードについて
  • マイナーキーの曲作り
  • マイナーキーの定番の進行

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