同主調マイナーからコードを借りる技法
こんにちは、メジャーキーの曲作りで意外なコードを盛り込みたくなってしまう内山です。
今回は、個性的なコードの展開を生み出す上で活用できる「同主調マイナー」のコードについてご紹介します。
「同主調」について
そもそも、キーの種類は大きく「メジャーキー」と「マイナーキー」に分かれます。
それぞれは「メジャースケール」「マイナースケール」という異なる音の並び方を元としているため、例えば「Cメジャーキー」および「Cマイナーキー」では、それぞれが同じ「ド」という音を主音としていながらも音使いが微妙に異なります。
この「メジャーキーおよびマイナーキーの音使いの比較」については以前に解説しているため、詳しくはそちらをご参照下さい。
▼マイナーキーの仕組みと活用法
冒頭で述べた「同主調」という音楽用語は、まさにこの「Cメジャーキー」と「Cマイナーキー」の関係を意味するもので、定義としては
「同主調=同じ主音を持つ『メジャーキー』『マイナーキー』それぞれの関係」
となります。
この例をより正確にいえば、
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「Cメジャーキー」を主調とした場合の「Cマイナーキー」
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「Cマイナーキー」を主調とした場合の「Cメジャーキー」
のそれぞれが同主調にあたります。
上記の「Cメジャーキー」および「Cマイナーキー」を例にすると、それぞれは同じ「ド」という主音を持つため部分的なコードの借用が可能で、具体的にはCメジャーの曲作りにおいてCマイナーダイアトニックコードの一部を盛り込むことができます。
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- 【1】「IVm」(マイナーダイアトニックコードの4番目)
- 【2】「♭VII」(マイナーダイアトニックコードの7番目)
- 【3】「♭VI」(マイナーダイアトニックコードの6番目)
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